程度の良いベースエンジンは残り・・・

【97以降用エンジンブロック】



このブロックはノーマルピストン再使用でリビルトエンジンとして仕上げられる物です。

ピストンクリアランスは6/100~7/100これは自分が今まで見てきたエンジンの中で
程度が良い方になります。
しかし10年前の話になってしまいますが国産車の感覚では要ボーリングでした。
ターボ用の鍛造社外ピストンでも5/100で組んでいた感覚からすると
初めてMINIのクリアランスを知った時は驚きました。

もっと驚いたのはMINI用の社外ピストンのクリアランス設定です。
鍛造で9/100、鋳造でも7/100.という物がありました。
このクリアランスからスタートしたら直ぐにガバガバになってしまうのでは
ないかと心配になりますが何機か点検してきた結果
やはり摩耗するペースが速いと感じました。

あとMINIにはクリアランス以外の問題も感じていまして、
それはピストンリングです。
ノーマルピストン用に準備されている新品リングで明らかに品質の
問題と思われるオイル消費増という事がありました。
また、リング自体の品質は非常に良いと思うのですが、
シリンダーの摩耗の仕方によっては中々馴染まずに
やはりこの場合もオイルの消費が多かったりブローバイの量が増えてしまった
事がありました。
新品のピストンリングを使用する時のメカとしての判断が甘かったと反省させられました。
メカニックの先輩からはホーニング無で新品のリングを使うなんて・・・
という意見もいただきましたが、既にクリアワンスが広めのエンジンばかりの
現状ではホーニング無で行くのは仕方がないことだと思っています。
(ここで言うホーニングはホーニングのみの最小研磨の範囲で
樽及び楕円状に摩耗したシリンダーを円錐に戻す精度の高いものであり
出来る工場は限定されます)

また仮にホーニングをしてボアが多少でも広がってしまいますと
リングの合口隙間が広がり気密性が低下してしまいます。

・・・

仕方がないとこは解っていながらも完全に納得出来ない状態の
エンジンを組まなければならない事は
出来れば
避けたい
とずっと悩んできました。

悩んだ末出した答えは
ピストンを作る事でした。


ノーマルピストンの再使用を断念しなければならず
仕方なくオーバーサイズを選択しなければならない時に
これならば自分自身が使いたいと思えるピストンです。

大分以前より時間をかけて練ってきました。
デザインの変更や重量の変更も繰り返してきましたが
先日ようやくメーカーから製品の完成の知らせを受けたので
今日発表のタイミングとしてみました。


9月中旬頃に20台分が手元に届く予定です。




概要は
鍛造ですが45/1000~のクリアランス設定が出来る。
ピストンリングは日本ピストンリング製。
純正コンロッドが使用可能
燃焼効率が上がるピストントップデザイン(アメリカにてテスト済み)

メーカーはワイセコで今ではJEやARIASを傘下加えた
大変大きなピストンメーカーです。

このピストンのコンセプトは
【最高(最強)の+20ピストン】と考えました。
決して安くはない金額でOHの決意をするお客様に対して
正直自分の問題ですが、
安心して納車できるエンジンになると考えています。

MINIのエンジンを排気量は出来る限り上げずに
大切に乗り続けたいという方向けに
作ったピストンです。

現物が届きましたら
解りやすい画像と一緒に
狙った性能について具体的に説明したいと思います。
その時金額もお伝えします。






話は変わりまして
上の画像にあるベースエンジンは、
遥々沖縄から運ばれてきたMINIの為に準備しているものになります。

以前沖縄へ1.3iライトチューンエンジンを納品させて頂いたお客様
からのご紹介で来てくれましたm(__)m
R0018343.jpg
R0018342.jpg
↑調べたら2016年の11月でした。その時の写真です。


↓こちらが今回沖縄から来てくれたMINI
DSC_1314.jpg

エンジン&ミッション内部
大分消耗した為
リビルトのエンジン&ミッションを使い完成させる事になっています。
DSC_1416.jpg
DSC_1367.jpg
DSC_1428.jpg



↑この深い傷が入ってしまったブロックは以前なら・・・多分廃棄されてしったと思いますが
当社では今回出来上がってくるピストンを使い新車だったエンジン並の強さを備えて
復活させます。
これが当社のコンプリートエンジンの基本となります。
これにオリジナルの強化型ガスケットを使い組み立てることで
さらに自分の納得のいく完成形になる予定です。


MINIのエンジンを長く楽しくを継続していく為に
自分なりに一生懸命頑張っています。
半面レースに出て酷使する内容があるのですが
これは効率の良いエンジン作る為のヒントを得る為に行っていますので
ご理解をお願い致します。


今後も応援宜しくお願いしますm(__)m








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12耐車両エンジン分解しました。


12耐車両エンジン開けました。


エンジン不調の原因がわかりました。


まずは言い訳を含む事前説明になります。

走行開始後2時間にエンジン不調が起こりました。

1気筒死にかけた感じで
状態としてはピストン棚落ちを疑う状態。
理由は燃調が薄い状態である事を感じていたためです。

言訳:事前のテスト走行でドライバーの情報を無視し
AF計の情報を優先して燃調を確定しました。
結果燃圧は1.1kgf/㎠。(ノーマル並)
にも関わらず燃圧計の不良と判断して本番へ。
本番第二ドライバーだった自分が乗った時に
燃料が足りてない事を確信したのですが作戦を優先。。
受持ちのスティント45分経過した頃エンジン不調が
起きました。

ピットに戻りアイドリングの音やブローバイの量から判断しても
もう終わったと感じましたが、気持ちを切り替え
燃圧を1.4kgf/㎠に変更し、次のドライバーへ僅かな望みを
託しました。
結果回さない事を条件に何とか完走。
燃圧を上げた事で本来のトルクも出て、
回さなくてもそこそこのタイムで走る事も出来ました。



分解結果

DSC_1284.jpg






原因はやはりピストン(3番)にありました。
が棚落ちの見慣れた損傷具合と違い
トップリングが折れるという状態でした。



DSC_1286.jpg





折れた原因を考えました。
先ず1番は自分の組み方、次にリング自体の材質、次に
異常燃焼。
ピストンの状態を元トラストの大川さん確認してもらった回答。
「ピストンクラウン部分にノッキングの形跡があるので
リングが共振を起こしていた可能性が考えられます。
リングの材質も考えられますがノッキングが起きていた事は
事実です。」


DSC_1288.jpg


これがもっと酷くなると見慣れた感じ棚落ち状態になるはずなのですが
そこまで達しないギリギリのところ長い時間キープしていた結果
リングの限界が来たとというのが最終的な自分の判断としました。

ノッキングの原因は薄い燃調で
特に中間域が薄かった。水温は86度というちょっと低い状態で
安定していた事もあり、このような(変わった)壊れ方をしたと、
考えています。(この理由は今は省略m(__)m)
ちななみにノッキングの形跡は全てのピストンにありました。


このエンジンはピストンリングを交換してまだ使います。
今度は70号車に戻し残りのレースを戦ってもらうつもりです。
ただピストンクリアランスはもしかしたら限界かもしれません・・・
が・・かもなので試します。
クリアランスの情報は70号車でのテスト結果を見て公表します。


■ここからは分解して良かった箇所のご紹介■

DSC_1292.jpg

銅製のオイルポンプガスケット。

ポンプのボディーがシッカリ密着した形跡があります。
潰れ方(変形)具合が予想以上に良く
柔軟性の良さを感じます。
先ずない事だと思いますがポンプ側の面が多少出ていな場合でも
馴染む余地があるとも考えました。
なによりスチール製ですのでオイルに侵される事や
千切れてしまう心配はほぼ無くなると考えていますので
このガスケット完成の意味は大きいと思っています。


これで
今後当社でオーバーホールを行うエンジンには標準で使用する事を
決定する事が出来ました。






DSC_1296.jpg
次にヘッドの内容

これはバルブスプリングのセット荷重についてですが
今回、巷にある情報を無視した少ない荷重で組みました。
もちろんフリクションを減らす目的になります。

DSC_1298.jpg

詳しいセッティング内容はしばらくは伏せさえて頂きますがSW5+1.5リフトでの最低荷重が今回更新できました。

このノウハウは今後のロードチューンに活かしていきたいと思います。





最後にこちら↓

DSC_1293.jpg


これは余談的な感じなのですが、
コンロッドのメタルの状態非常に良く見た目の綺麗さからも負担が掛かった形跡はみられません。

これはオイルの性能はもちろんですがピストン、ピストピン、コンロッドの軽量化も
関係していると私は考えています。




12耐ネタはまだ続きます。





12耐の報告オリジナルパーツの耐久性(その1)

DSC_1100 のコピー


7月29日アイドラーズさま主催の
12時間耐久に初参加してきました。

参加といいましても
正確にはSV単独ではなく
アイドラーズ事務局の西氏が所有するアイドラーズのMINIを
今回の為に準備するお手伝いをさせて頂くカタチでの参加になりました。



ことの発端は西氏の強い熱意でした。
次期は4か月程前でした。
これに自分も触発されSV+アイドラーズの
合同チームが出来上がりました。


SVとしてはどうせ出場するならば
宣伝に繋がるような仕様にしなければいけないと
考えキャブ仕様だったMINIを1.3i仕様へ。

このベースとなったエンジンは先にも少し触れているのですが
70号車のモノ。
といっても使用した部分はブロック、クランク、ピストン。
それ以外はこの時テストを行うべきパーツで
軽量化したコンロッド、ピストンピン、銅製のオイルポンプガスケット。


走り終えてみて。


オイルポンプガスケットの耐久性は確認出来たと言えます。
ただコンロッドとピストンピンは確信が持てずに終えてしまいました。

理由は、12時間全開走行を出来なかったこと。。
出来たのは序盤の完全ドライ路面が無い中での2時間程度。
残りの時間、路面はドライではありましたがアクセル開度80パーセントと
上限5500のエンジン回転を意識し続ける走行となりました。

回転縛りの理由は走行2時間弱のところで
ピストンに異常が発生している症状が出た為です。
簡単に言うと棚落ちしかけた感じです。
この時からブローバイ&オイル消費過多に。


レースの結果だけをお伝えすれば
この状況でも一応完走。
でも我慢しながら何とか走り終えた感じでした。

途中電気系のトラブルでコース上で動けなくなり
1時間のロスタイムを受ける等で
トータルの周回数も予定より大幅に少ない194周と
アイドラーズのMINIとしては不本意な結果を与えてしまいました。

以上の事から
胸を張ってパーツの素晴らしさを伝えるには
不十分なレース結果でした。

このことを受けて。
あらためて70号車で
コンロッド&ピストンピンの本当の耐久性の確認を行います。

場所は筑波&袖ケ浦となりますが。
ショートなファイナルギヤで出来る限り高回転を
常用してもらい好タイムを出す方法で評価を頂ければと
今は考えています。



それと近々耐久で使用したエンジンを分解点検を行いますので
こちらも後ほどご報告させて頂きます。





あと12耐当日の走行動画になります。

ドライバーは70号車の高橋氏。

この日モテギは初。
2本目の走行となりますが既に僕からの指示で
エンジン負荷を抑えながらの走行です。

この動画のタイムはベストの5秒落ち
この日のベストは高橋氏が3本目に出した2分39秒
3本目はさらに縛りを厳しくした
回転上限5500回転変わらずの中
さらに3、4速のみで走行して頂いたスティントでしたが
コースに慣れてきたこともあり出せたタイムだと思います。
ベスト更新直後に先に書いた電気系トラブルでストップ。。。
高橋氏の走行はこれが最後でした。
(3本目はカメラのメモリー不足で撮れていませんm(__)m)






最後に、
このエンジンの良かった部分を少し伝えさせて下さい。
中間トルクが非常に良かったです。
茂木仕様のファイナルにも関わらず筑波仕様の70号車を
上回っている感じでした。
このトルクを得られた理由は軽量コンロッド&ピストンピン
だと自分は考えています。


2018081403.jpg

2018081404.jpg

2018081405.jpg

2018081406.jpg

2018081401.jpg









12耐ネタはまだまだ続きますm(__)m




DSC_1101.jpg






A+1300純正ピストンピン




軽量化してみました。

DSC_0654.jpg

とりあえずは1.3iに限定した場合の肉抜きを行った感じです。

近々2台のレース車両で耐久テストを行う予定です。

DSC_0638.jpg


DSC_0636.jpg

70号車エンジン内部点検

SBOM インジェクションスプリントクラス参戦中の70号車。
現在1271ccAC付き仕様で11秒4まで到達。
今回Fサブフレームの修理の為エンジンを降ろした
ついでにエンジン自体の分解チェックを行ってみました。






LINE_P20170318_174606933.jpg



文章を書く時間が無いためほぼ結果だけをお伝えするかたちになりますが、
点検結果は全の箇所許容範囲でした。

DSC_0295.jpg
手で削ったコンロットが見えます。

DSC_0415.jpg
メタルは前回の寸法をキープ

DSC_0425.jpg
クランクジャーナル、メインのリヤ1/100細くなっていましたが許容範囲

DSC_0297.jpg
カム&リフターとても良い状態。。。2012年から使用してきましたがカム山最大でも0.1の摩耗

DSC_0439.jpg
リフターホール問題無し

DSC_0424.jpg
メタルは単体チェックの他に組み込み状態での寸法もみます。

DSC_0423.jpg
ピストン&シリンダークリアランス前回より1/100増加。許容範囲。
ピストンはキレイに見えるのは部分的にウエットブラストをかけた為です。




以上。。。

特に問題が無かったでそのまま元にもどしますが、
ただ、コンロットとピストンピンは機械加工により
更に軽量された物に変更して組み直しします。


DSC_0170.jpg


DSC_0430.jpg




そして組み上げたエンジンは、70号車の車体へ・・・は
実は戻さずに、



別のレース専用車両へと積み込まれます。
この車両では更に過酷な走行を行い耐久性の
テストを行う予定です。
これについてはまた詳しくご報告致しますが、


肝心の70号車用のエンジンは、
新たな1271エンジンを製作します。

出来れば1.3i用1271ccエンジンで過去最高の
作品?にして
年内には確実に10秒台に入れていただけるよに
したいですm(__)m











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